豊前・苅田「火力発電」廃止へ

豊前発電所

 九州電力(福岡市、池辺和弘社長)は9月27日、石油火力の豊前発電所2号機(福岡県豊前市、出力50万キロワット)を2026年3月に、石炭火力の苅田発電所新1号機(同県苅田町、出力36万キロワット)を同年6月にそれぞれ廃止すると発表した。老朽化などが理由で、豊前2号機の廃止により九電の石油火力発電所はゼロとなる。両発電所とも通常は運転を止めており、管内の電力需給への影響はないとしている。
 豊前2号機は1980年に運転を開始。設備の老朽化が進み、2018年から運転を停止していた。苅田新1号機は01年に運転を開始。高効率で環境への負荷が少ない発電方式を採用したが、出力調整が難しく、太陽光発電の普及に伴う調整電源としての役割が難しくなった。21年に計画停止となり、電力需給がひっ迫する時期に限り稼働させていた。両発電所の跡地の活用法などは未定。