4月から「運賃」平均15%値上げ

 JR九州(福岡市)は11月29日、国土交通省に申請していた料金・運賃の値上げが認可されたと発表した。2025年4月1日から、普通運賃や通勤・通学定期、新幹線特急料金を対象に平均15.0%値上げする。初乗り運賃は現行の170円から200円となる。消費税増税時を除くと、値上げは1996年以来29年ぶり。
 平均の引き上げ率は、普通運賃が14.6%、通勤定期が30.3%、通学定期が16.0%。新幹線特急料金は12.4%で、博多—鹿児島中央間は現行より1310円高い1万1950円となる。同社は値上げで、鉄道部門の収入が25〜27年度の平均で年約170億円増えるとしている。同社は人件費や燃料費高騰などを背景に今年7月に値上げを申請。国交省は同社の申請通り認可した。
 また、九州運輸局は29日、西鉄バス久留米(福岡県久留米市)と西鉄バス佐賀(佐賀市)が申請していた路線バスの運賃値上げを認可した。25年2月1日から、初乗り運賃を160円から210円に引き上げる。対象は福岡県と佐賀県の18市町村を走る24路線。西鉄電車・バスの往復乗車券と買い物券がセットになった「鳥栖プレミアム・アウトレットきっぷ」も5〜7%値上げする。消費税増税時を除き、1998年8月以来の改定となる。