「三井松島HD株」保有比率34.51%に
2025年01月16日
旧村上ファンド系
旧村上ファンド系の投資会社、シティインデックスイレブンス(東京)が、三井松島ホールディングス(HD、福岡市)の株式を買い増したことが分かった。1月15日に関東財務局に提出した変更報告書によると、三井松島HD株の保有比率は共同保有者との合計で34.51%となった。
三井松島HD株の保有は2024年5月に提出された大量保有報告書で判明し、同年6月の変更報告書では27.02%だった。株式の保有割合が議決権ベースで3分の1を超えると、合併などの重要事項に対する拒否権を持つ。シティ社は保有目的について「投資および状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。
三井松島HDは、長崎県の松島炭鉱の開発会社として1913(大正2)年に創業。オーストラリアでの原炭採掘を24年7月に終了し、石炭事業から撤退。M&A(企業の合併・買収)による事業多角化を進めており、ストロー製造の「日本ストロー」(東京)や業務用シュレッダーの「明光商会」(同)、事業者向け不動産担保融資のエム・アール・エフ(福岡市)などを傘下に収めている。25年3月期の売上高は前期比22.6%減の600億円、最終利益は同60.3%減の60億円を見込む。