「割引切符」4月から値上げへ

JR九州の本社

 JR九州(福岡市)は12月11日、2025年4月1日に実施する運賃値上げに合わせ、割引切符を値上げすると発表した。新幹線や在来線特急のインターネット予約での割引切符や、往復割引に当たる「2枚きっぷ」など34種類が対象で、値上げ率は平均15%程度となる。
 九州新幹線の「九州ネットきっぷ」は、博多—熊本間の指定席(大人料金)が4700円から5310円に、博多—鹿児島中央間は1万110円から1万1420円に上がる。在来線特急は博多—小倉間が1470円から1550円、博多—大分間が3150円から3500円となる。定期券の「新幹線エクセルパス」も値上げする。九州新幹線の博多―新鳥栖間は通勤(6カ月)が24万8280円から28万1770円、通学(同)が20万3180円から21万1060円となる。一方、九州新幹線長崎ルート(長崎—武雄温泉)は全区間の料金を据え置くため、定期券も変更はない。
 同社は今年7月に国土交通省に運賃・料金の値上げを申請し、11月に認可された。初乗り運賃は現行の170円から200円になる。運賃値上げは消費税の引き上げ時を除いて29年ぶり。