半導体分野で「共同研究室」

 九州大(福岡市、石橋達朗総長)と台湾の陽明交通大(林奇宏学長)は6月27日、半導体分野を中心とする共同研究室を設置することで合意した。同日、両大学のトップが九大で覚書(MOU)を結んだ。TSMC(台湾積体電路製造)の熊本進出を受け、専門人材の育成などを進める。
 研究室は相互のキャンパスに設置する計画で、教員や学生の人材交流や産学連携の拡大を目指す。陽明交通大は、TSMCが本社を置く台湾の「新竹サイエンスパーク」内にキャンパスがあり、半導体関連企業との研究や人材育成で協力している。産学連携により九州の企業の技術レベルを向上させ、半導体のサプライチェーン参入を促す。