熊本事業所「3棟目」新工場完成
2024年12月20日
荏原製作所
産業機械メーカーの荏原製作所(東京)は12月19日、半導体製造装置の生産拠点である熊本事業所(熊本県南関町)に建設していた3棟目の新工場が完成したと発表した。既存の2棟と合わせ、生産能力を1.5倍に拡大。台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出で相次ぐ半導体関連企業の需要に対応する。2025年春ごろに稼働予定で、数百人規模の新規雇用を予定している。投資額は非公表。
新工場は4階建てで、延べ床面積は約1万9400平方メートル。半導体の基板であるウエハーの表面を平らに研磨するCMP装置などを生産する。CMP装置は高性能な半導体の生産には欠かせず、同社は世界2位のシェア(市場占有率)を持つ。TSMCの台湾の工場にも納入しているという。熊本事業所は2001年に操業を開始。16年に2棟目を増設した。今後、新たに開発する製造装置の量産も担う。