駅の遊休スペースに「エキニコ」
2024年10月25日
JR九州
JR九州(福岡市)は10月23日、無人駅などの遊休スペースを地元の民間事業者らに貸し出す事業「ekinico(エキニコ)」を始めると発表した。駅舎の点検や維持更新計画などを手掛ける工務部建築チームが自治体などと連携し、地域の活性化につなげる。鹿児島線の荒尾駅(熊本県荒尾市)、久大線の筑後吉井駅(福岡県うきは市)、南久留米駅(同県久留米市)の3駅で11月以降、順次開業する。
荒尾駅では、待合室や物販、ワークスペースなどの機能を備えたコミュニティースペース「あらおリビング」が11月23日に開業する。荒尾市が一般社団法人「あそびlabo」に運営を委託し、将来的な駅周辺の再整備も見据える。筑後吉井駅では、うきは市内の事業者がコーヒー専門店を11月中に開業する。南久留米駅は、曜日ごとに異なる飲食店が出店する「シェアキッチン」を12月に開業する計画で、久留米大の学生などと各種イベントやワークショップなどの協働も検討している。今後、エキニコ事業に取り組む駅の拡大を目指す。