「輸出額」過去最高の12.4兆円
2025年01月24日
九州経済圏の2024年「貿易統計」

門司税関は1月23日、2024年の九州経済圏(九州・沖縄・山口)の貿易統計(速報値)を発表した。輸出額は前年比7.1%増の12兆4327億円で、4年連続のプラスとなり、比較可能な1979年以降で最高だった。主力の自動車と半導体関連の輸出額がともに過去最高を更新した。
自動車の輸出額は9.2%増の3兆5055億円。中国、韓国、米国、中東向けがいずれも過去最高となり、米国は初めて1兆円を超えた。半導体関連は、半導体等電子部品が18.0%増の1兆7135億円、半導体等製造装置も19.6%増の9387億円で、いずれも過去最高だった。
一方、輸入額は4.1%減の10兆6574億円で、2年連続のマイナスだった。原粗油は17.8%減の2兆992億円と2年連続で前年を下回った。石炭も26.2%減の1兆405億円だった。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1兆7752億円の黒字で、2年連続で貿易黒字となった。
同時に発表した24年12月の輸出額は、前年同月比5.4%増の1兆1436億円で過去最高だった。輸入額は同0.9%減の9472億円。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1964億円の黒字で、11カ月連続で輸出超過となった。
