「新滑走路」3月20日供用開始
2025年01月14日
福岡空港
国土交通省は1月10日、航空機の混雑緩和のため福岡空港(福岡市)で整備を進めている2本目の滑走路について、3月20日に供用を開始すると発表した。当初は3月末を予定していたが、工事などが順調に進み、夏ダイヤが始まる同30日に間に合うように前倒しした。第2滑走路の運用開始により、年間発着枠は1万2000回増の18万8000回となる。総事業費は約1643億円。
第2滑走路は2015年度に整備を開始。全長2500メートルで、現滑走路(全長2800メートル)の西側に平行して位置する。滑走路間は210メートルと狭いため、第2滑走路は原則として国際線の離陸用として使用する。同時発着はできず、1時間あたりの発着枠は従来の38回から40回と微増にとどまる見通し。国交省は周辺住民の理解を得たうえで、全地球測位システム(GPS)を利用した効率的な着陸方法を導入するなどし、45回まで増やすことを検討している。昨年12月には2本の滑走路を見渡せる新管制塔(高さ90.9メートル)の運用を開始している。