諫早の新工場「投資額」680億円

京セラ長崎諫早工場の完成予想図

 京セラ(京都市、谷本秀夫社長)は8月28日、長崎県諫早市に建設する半導体関連の新工場の地鎮祭を開いた。9月に着工し、2026年度の操業開始を目指す。投資額は約680億円。資材高騰を受け、昨年4月の発表から60億円積み増した。また、同じ敷地に3棟を増設し、4棟体制を目指す方針も明らかにした。
 新工場は6階建てで、延べ床面積は約8万1000平方メートル。半導体製造装置向けのファインセラミック部品やスマートフォン関連のパッケージ部品を生産する。地元を中心に約1000人の雇用を見込む。30年度以降の生産計画は250億円。京セラが国内で工場を新設するのは京都綾部工場(京都府綾部市)以来、約20年ぶりとなる。同社は南諫早産業団地内に約15万平方メートルの土地を取得している。

地鎮祭の様子(写真左は京セラの谷本秀夫社長)