九州「創業前融資」3年連続増加

 日本政策金融公庫が発表した2023年度の九州7県の創業融資実績(創業前及び創業後1年以内)は、件数が前年度比10.9%増の3267件、融資金額は同7.0%増の129億円だった。このうち「創業前」は同18.7%増の2276件と3年連続で増加。全ての年代で前年度を上回っており、幅広い層で「創業」を働き方の一つとする動きが活発化している。
 業種別では、「サービス業(理美容業など)」が17.0%増の659件で最多。次いで「飲食店、宿泊業」が26.9%増の523件で、コロナ禍前を上回った。「医療、福祉」が15.3%増の330件、「小売業」が3.8%増の271件、「建設業」が14.5%増の126件、「教育、学習支援業」が58.1%増の87件と続いた。年代別では「30代」が14.6%増の849件で最多。「40代」が27.4%増の796件、「50代」が13.0%増の295件と続いた。「20代以下」は8.2%増の237件。60代は41.9%増の88件で、「70代以上」も10.0%増の11件だった。