「下関北九州道路」のルート素案

下関北九州道路のルート帯
下関北九州道路のルート帯

 国土交通省などは5月10日、北九州市と山口県下関市を新たに結ぶ「下関北九州道路」(下北道路)について、ルートの素案をまとめたと発表した。同日、両市を結ぶ「対応方針ルート帯」の中を通る詳細なルートなどを記載した図面を都市計画の決定権を持つ山口県と北九州市に送付した。事業費は約2900億〜3500億円と見込まれており、事業化時期などは未定。
 下関市の旧彦島有料道路と北九州市小倉北区の北九州都市高速道路・日明出入り口付近をつなぎ、延長は約8キロ。架橋の方式はつり橋を想定し、海峡部は約2.2キロとなる。開通後は両市中心部間の移動時間が約30分から約20分に短縮される見通し。現在、北九州市と下関市を結ぶ自動車のルートは関門橋と関門国道トンネルに限られており、第3のルートとして災害時の代替ルートなどの役割が期待されている。