福岡にAI活用「物流センター」
2024年07月23日
イオン九州など
イオン(千葉市、吉田昭夫社長)とイオン九州(福岡市、中川伊正社長)は7月22日、人工知能(AI)を活用した新物流センター(同市東区)を24日から本格稼働させると発表した。トヨタ自動車などが出資する「コマーシャル・ジャパン・パートナーシップ・テクノロジーズ」と協業。物流作業や配送ルートの効率化により、人手不足が続く物流業界の課題解決と脱炭素化を目指す。
「イオン福岡XD」は、アイランドシティに新設された大型物流施設の1、2階を賃借し、延べ床面積は約4万1000平方メートル。AIで等間隔に荷物を載せられるロボットや、水素で走る燃料電池車(FCV)の配送トラックなどを配備した。さらに、渋滞や通行止めなどの情報を1分ごとに把握して最適な配送ルートをドライバー提案するほか、積み荷に余裕のあるトラックを自動で優先的に手配する。イオングループは福岡でのノウハウを共有し、2030年までに二酸化炭素(CO2)排出量の35%削減を目指す。