負債127億円で「民事再生法」申請

個別指導塾スタンダード

 西日本を中心に学習塾を展開する個別指導塾スタンダード(福岡市)と関連会社のSCホールディングス(同市)は6月28日、福岡地裁に民事再生法の適用を申請した。民間調査会社によると、負債総額は計約127億円。塾の運営は継続するという。
 スタンダードは2001年に創業。講師1人が生徒2人を指導する少人数体制で、西日本を中心にピーク時は約500教室を展開。19年4月期の売上高は約82億円に上った。株式上場を目指している旨を公表した時期もあったが、コロナ禍による稼働率の低下などで業績が低迷。23年4月期の売上高は約30億円まで落ち込み、最終損益は約5億円の赤字で、債務超過が拡大していた。採算割れの教室の閉鎖など固定費の削減を進めたが、借入金の返済や金利負担が重く、自力での再建を断念した。