内モンゴルで人民法院が法律講座

【寄稿】高橋孝治の中国「深層(真相)」拾い読み(第205回)

2024年9月24日付『人民法院報』8面に「法治講座を社区で進め、法律の声が人々を温めている(法治講座進社区 法律之音暖人心)」との記事が掲載されました。これによれば、内モンゴル自治区烏海市烏達区人民法院のハイテク産業開発区人民法廷が農業関連業務に関する法的知識を教える講座を開いたとのことです。これにより潜在的な土地紛争を事前に解決し、土地の使用権、収容、補償などについて分かりやすく解説されたとのことです。ちなみに「人民法院」とは、日本でいう裁判所のことです。
 かなり小規模な講座ですが、それでも中国は一般市民に法的知識の普及に一応は尽力しているということです。

●高橋孝治(たかはし・こうじ)
アジアビジネス連携協議会・実践アジア社長塾講師/大明法律事務所顧問。中国・北京にある中国政法大学博士課程修了(法学博士)。専門は中国法、台湾法。法律諮詢師(中国の国家資格「法律コンサル士」。初の外国人合格)、国会議員政策担当秘書有資格者。現在は、立教大学アジア地域研究所特任研究員、韓国・檀国大学校日本研究所海外研究諮問委員も務める。