鳥栖市の「佐賀工場」閉鎖へ

パナソニックコネクト「佐賀工場」

 パナソニックホールディングス傘下で事務機器やソフトウエアの開発・販売を手掛けるパナソニックコネクト(東京、樋口泰行社長)は10月4日、佐賀県鳥栖市の佐賀工場を2025年9月末で閉鎖すると発表した。同工場の機能は大阪府門真市の拠点などに移管する。約120人の従業員は配置転換などで対応。約6万2000平方メートルの跡地は今後、売却も含めて検討するという。
 佐賀工場は1964年に九州松下電器の佐賀事業部として発足し、単三マンガン乾電池の生産からスタート。その後はプリンターや複合機、電子黒板、スキャナーなどを生産し、ピーク時の2000年には約800人が勤務した。しかし、電化製品の生産を海外に移管する流れが強まり自社製品の生産比率が減少。近年は放送機器向けの電子機器のほか、監視カメラなど他社向けの生産を請け負うこともあった。現在は補聴器を製造するグループ会社の約30人も所属している。