運賃「半額パス」実証実験へ

 熊本県内のバス事業者5社と市電を運行する熊本市交通局は9月17日、乗車運賃を半額で利用できる実証実験を10月から開始すると発表した。会員パスと専用の「くまモンのICカード」を2500円で購入し、同カードで決済すれば運賃が半額になる。期間は来年2月末までの5カ月間。長期間にわたり複数の交通機関が共同で運賃割引に取り組むのは全国で初めてという。期間中1500人の登録を目指している。
 5社は九州産交バス、産交バス、熊本電気鉄道、熊本バス、熊本都市バス。平日は朝のピーク時を除く午前9時以降の利用が条件で、土・日・祝日は終日利用が可能。高速バスや空港リムジンバスなどは対象外。9月21日からサクラマチクマモトのバス案内所や各交通事業者の窓口で販売を開始する。専用の「くまモンのICカード」は実証実験終了後、窓口で処理を行うと通常のICカードとして利用できる。県の支援事業で、利用状況などのデータを分析し、今後の渋滞解消や公共交通機関の利用促進策などにつなげる。