EVバス「組み立て工場」4月稼働

福岡県の服部誠太郎知事(左)、EVモーターズ・ジャパンの佐藤裕之社長(中央)、北九州市の武内和久市長(左)

 バスなど商用電気自動車(EV)の開発を手掛けるEVモーターズ・ジャパン(北九州市)は12月23日、北九州市若松区の専用組み立て工場の第1期工事の完成会を開いた。福岡県の服部誠太郎知事や北九州市の武内和久市長など約350人が参加。商用EVの専用量産工場は国内初で、2025年4月にも大型EVバスの生産を開始する。初年度に160台を生産し、将来的に車種を小型バスやトラックなどに広げて年1600台の生産を目指す。
 工場の敷地面積は5万8000平方メートル。今年1月に組み立て棟や試運転コースが完成し、オフィス棟と塗装ブースが近く完成する。今後は組み立て棟の拡張を25年末、ソーラーパネルや風力発電装置を27年末に設置する。総投資額は100億円。同社は19年に創業。現在は中国メーカーに製造を委託し、海外で組み立てている。25年に開かれる大阪・関西万博向けの150台を含め、これまでに約300台のEVバスを受注したという。工場は、体感型EV複合施設「ゼロエミッション eーPARK」として、EVの試運転や工場見学ができるようにする。