天神の「オフィスビル」2棟完成

「天神ブリッククロス」

 日本生命保険(大阪市)と積水ハウス(同)は4月9日、福岡市・天神のオフィスビル「天神ブリッククロス」が完成したと発表した。北棟と南棟の2棟で構成。両社の共同事業として、「日本生命福岡ビル」と「福岡三栄ビル」を一体的に開発した。福岡市の再開発促進事業「天神ビッグバン」の優遇として、容積率の緩和などを受けている。
 明治通りと昭和通りに面した区画で、2022年夏から建設を進めていた。北棟は地上18階、地下2階。南棟は地上13階、地下2階。敷地面積は約2707平方メートルで、延べ床面積の合計は約3万7048平方メートル。低層階には飲食などの商業テナントが入り、3階以上はオフィス。通り沿いには歩行者用空間を設け、壁面緑化を施すことで近接する天神中央公園やアクロス福岡の緑化空間を延伸した。福岡市地下鉄「天神駅」に直結しており、周辺の回遊性の高まりも期待される。