太陽光発電「高効率変換器」実証
2024年11月18日
NTTドコモ、長崎総合科学大など
NTTドコモ(東京)、長崎総合科学大(長崎市)、NTTデバイスクロステクノロジ(神奈川県川崎市)の3者は11月12日、太陽光発電から携帯電話の基地局に高効率で給電するシステムの開発、実用化に向けた実証事業に取り組むことで基本合意した。次世代型の電力供給システムとして期待されており、実証事業は2026年度までの3年間。
計画では、従来型の3分の1程度に小型・軽量化した電力変換器を開発。送電や電力変換時のロスを減らすことで、太陽電池による給電時の電力損失を半減させる。今後、変換器の開発などを進めて同大キャンパス内に試作機を設置。26年度に本格的な実証実験を行い、事業性を評価した上で、ドコモが基地局への導入について検討する。1200ボルトの高電圧を、基地局で使用する電源電圧48ボルト程度に変換する技術の確立を目指しているという。脱炭素社会の実現に向けた環境省の事業採択を受け、委託料は総額約6億3000万円の見込み。