「大型複合施設」27年夏に開業
2025年03月06日
福岡国際空港

福岡空港を運営する福岡国際空港(福岡市)は3月5日、国内線ターミナルビル横で整備している大型複合施設の概要を発表した。地上11階建てで、延べ床面積は約4万平方メートル。1〜4階が商業フロア、5〜11階はホテルとなる。商業フロアには約180店が出店。1階にはカフェや食品スーパー、2階には土産品店などが出店、3階はポップカルチャー関連商品や日本文化の体験施設、4階はアジア料理の飲食店を集めた大型フードコートを設ける。1階には路線バスや高速バスが乗り入れるバスターミナルも整備する。ホテルは西日本鉄道が運営する「ソラリア西鉄ホテル福岡エアポート(仮称)」(165室)が入居。サウナや大浴場、フィットネスジムも備える予定。4月に着工し、2027年夏の開業を予定する。事業費は約450億円。
併せて、25年度の事業計画を発表した。国内線と国際線を合わせた旅客数の見込みは2730万人とし、24年3月時点の計画(2610万人)から4%引き上げた。売上高に当たる営業収益は40億円増の671億円とし、10億円の赤字を見込んでいた最終損益を17億円の黒字とした。好調なインバウンド(訪日外国人客)利用が業績を押し上げ、19年の民営化以降、初の黒字に転じる見通し。

