FBSなど系列4社「経営統合」
2024年12月02日
日本テレビホールディングス
日本テレビホールディングス(HD、東京)は11月29日、系列基幹局の札幌テレビ放送(札幌市)、中京テレビ放送(名古屋市)、読売テレビ放送(大阪市)、福岡放送(FBS、福岡市)の4社が経営統合すると発表した。2025年4月1日付で認定放送持ち株会社「読売中京FSホールディングス」(FYCS)を設立。4社が完全子会社として傘下に入り、経営基盤を安定させる。
FYCSの社長には日テレHDの石沢顕社長(68)、会長には中京テレビの丸山公夫会長(70)が就く予定。日テレHDは筆頭株主として20%以上出資し、持ち分法適用会社とする。読売新聞グループは15%以上を保有し第2位株主となる見通し。認定放送持ち株会社は2008年に導入された制度で、放送局を子会社としてグループ経営できる。テレビ業界は、インターネット普及による若者のテレビ離れや動画配信サービスとの競争激化で広告収入が減少。特に地方局の経営環境の厳しさが増しており、体力のある4社の経営統合でエリアを超えた事業展開などを検討するとみられる。