「コラボ施設」隈研吾氏が建築

「植物園」のイメージ

 焼酎大手の霧島酒造(宮崎県都城市)とスターバックスコーヒジャパン(東京)は10月24日、2026年春に都城市で開業予定の両社のコラボレーション施設の概要を発表した。霧島酒造の本社工場敷地内に建設中で、敷地面積は約4700平方メートル。霧島酒造の直営ショップのほか、スタバのドライブスルー併設店舗、植物園で構成。国内を代表する建築家の隈研吾氏が建築を担当し、自然を意識したデザインとなっている。
 エントランスや店舗天井には竹をふんだんにあしらい、壁面にはコーヒー豆かすや九州南部のシラスが混ぜ込まれた内装ボードを使用。施設の象徴となる植物園は「暮らしを支える植物」「味覚で楽しむ植物」「彩りを添える植物」「水と共に生きる植物」の4エリアに約80種類の亜熱帯植物を植栽。霧島連山や沖水川が望める屋上庭園や芝生エリアも整備する。施設の電力は焼酎かすや芋くずから生成したバイオガスを活用した「サツマイモ発電」でまかなうほか、焼酎製造の過程で発生する蒸留温排水の熱を冬場の暖房に活用する。