荒尾市に「半導体関連」工場

 半導体製造装置の部品を生産する台湾企業の翔名科技は、熊本県荒尾市に工場を新設するため、日本法人「フィードバックテクノロジージャパン」(東京)が9月20日、同市と立地協定を締結した。台湾積体電路製造(TSMC)の同県菊陽町進出に伴い需要が高まっており、日本では初の工場となる。2025年6月の稼働を目指す。
 フィードバック社は、翔名科技と非鉄金属加工の大東工業(東京)の合弁会社。翔名科技が9割を出資し、8月に設立した。荒尾市の遊技場跡地(約1万3000平方メートル)で、建物を改修して工場を開設する。半導体製造装置の主要部品であるグラファイト加工製品と、翔名科技が世界シェア4割を持つイオン注入装置用部品を主に生産する計画。投資額は約10億円で、25〜30人を新規雇用する予定。同敷地内で第2工場の建設も視野に入れる。