近鉄グループHDと資本業務提携
2024年06月12日
オリオンビール
オリオンビール(沖縄県豊見城市、村野一社長)と近鉄グループホールディングス(HD、大阪市、都司尚社長)は6月10日、資本業務提携を結んだと発表した。近鉄グループHDは、オリオン株を保有する二つの投資ファンドから計10%強の株式を同日付で取得した。取得額は非公表。近鉄グループがオリオンビールの保有不動産の有効活用を支援するほか、ホテル運営などの協業を進める。
オリオンビールはビールを柱とする飲料事業のほか、観光・ホテル事業を手がけている。近鉄グループHDは傘下に「近鉄・都ホテル」を持ち、オリオンビールは沖縄県内2カ所でホテルを運営する。近鉄グループHDはホテル運営ノウハウを提供するほか、近鉄百貨店など小売店でのオリオンビール製品の拡大を図る。オリオンビールは2019年3月、TOB(株式公開買い付け)により野村ホールディングスと米投資ファンドのカーライル・グループの傘下に入った。近鉄グループHDにオリオン株を一部売却した後も議決権比率の過半を2社が占める。