「福岡プロマーケット」始動

福岡証券取引所の長宣也理事長(左)

 福岡証券取引所は12月16日、プロ投資家向け市場「福岡プロマーケット(FPM)」を開設した。福証の新市場は2000年の新興企業向け「Qボード」以来、24年ぶり。上場したのは7社で、このうち6社は九州外に本社を置く。FPMは上場へのハードルを低く設定しており、成長力のある新興企業を広く呼び込みたい考え。
 上場したのは、中古品の買い取り販売の「ライフクリエイト」(北九州市)▽デザイン事業の「ニューロマジック」(東京)▽就労支援サービスやグループホーム事業の「アイビスホールディングス」(同)▽接骨院・整骨院を展開する「ヒューマンアジャスト」(同)▽ソフトウエア受託開発などの「NICS」(岡山県玉野市)▽住宅事業を手掛けるハウジング・スタッフ(島根県松江市)▽デジタルトランスフォーメーション(DX)支援のテクロ(東京)の7社。単独上場はテクロだけで、残る6社は東京証券取引所の「東京プロマーケット」との重複上場となる。
 福証の23年末の上場企業数は104社で、Qボード開設の00年(268社)から6割減少。売買代金は133億6200万円で、00年から半減している。福証は活性化に向け、FPMの上場審査などを担う「Fアドバイザー」の資格を新設。佐賀銀行や九州FG証券など7社が資格を取得している。プロ向け市場はスタートアップや地方の中小・中堅企業が上場しやすいとされ、上場企業数の拡大を目指す。

福岡プロマーケットに上場した7社のトップら