5月の「外国人入国者」過去最多

九州への外国人入国者数の推移

 九州運輸局が6月24日に発表した5月の九州への外国人入国者数(速報値、クルーズ船除く)は、前年同月比1.6倍の35万9822人で、5月としては過去最多となった。東アジア、アセアン(タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトネム)、欧米豪のいずれも前年同月を上回った。円安の影響で訪日旅行に割安感が出ており、8カ月連続で30万人を超えた。
 空港・港別では、福岡空港が最多の29万3825人で、全体の81.7%を占めた。対島(厳原港、比田勝港)が1万9534人、熊本空港が1万3805人といずれも前年同月比では3倍以上となった。博多港が8491人、鹿児島空港が5738人、北九州空港が5340人、佐賀空港が4563人、大分空港が3477人、宮崎空港が1408人、長崎空港が234人と続いた。
 3月の確定値は43万1267人となり、2018年8月(44万2037人)以来、5年7カ月ぶりの高水準だった。国・地域別では、韓国が20万1409人で全体の46.7%を占めた。中国が16.2%と続き、前年同月比では約34倍の6万9756人だった。台湾が11.8%の5万816人、香港が8.4%の3万6230人と続いた。クルーズ船の入国は6万204人で、コロナ禍で激減していたクルーズ船の寄港が回復し始めている。