大分で「空飛ぶクルマ」実証飛行
2025年02月26日
AirX

次世代の移動手段として注目される「空飛ぶクルマ」の商用運航を目指すAirX(エアーエックス、東京)は2月21日、大分県央飛行場(豊後大野市)で実証飛行を実施した。パイロットは搭乗せず、遠隔操作で約200メートル離れた大野総合運動公園まで片道約3分を2往復した。空港と空港外の2地点間を移動するのは国内で初めてという。
機体(2人乗り)は中国製で、全長6.7メートル、高さ2.2メートル。航続距離は35キロ。実証飛行では、16枚のプロペラを回転させて飛行場を垂直に離陸し、30メートルの高さまで上昇。時速約20キロで飛行し、隣接する大野総合運動公園に着陸後、再び飛行場に戻った。地上でオペレーターが監視し、安全性や飛行場の管制とのやりとりなどを確認した。県の「次世代空モビリティ商用サービス開発補助金」を活用し、得られた飛行データや知見を実用化に生かす。
県は2月6日、空飛ぶクルマを開発するスカイドライブ(愛知県豊田市)、JR九州と県内での商用運航に向けた包括連携協定を締結。28年度にも別府、由布市で運航開始を目指している。