「定年まで同じ会社」28.3%

 西日本フィナンシャルホールディングス傘下のNCBリサーチ&コンサルティング(R& C、福岡市)がまとめた2024年春入社の新社会人に関する意識調査によると、「定年まで同じ会社で働きたい」と答えたのは28.3%で、初めて3割を下回った。一方で「いずれは独立・起業したい」(8.4%)と「いずれは転職したい」(14.4%)、「自分に向かなければ転職したい」(30.7%)の合計は53.5%と過半数を超え、過去最高を更新。新卒時から転職を意識する傾向がみられた。
 給料と残業に対しては「給料は少なくても、残業がない方がよい」との回答が64.8%に上り、過去最高となった。また、Chat GPTなどの生成AIについては52.7%が使った経験があると回答。生まれた時からデジタル機器やネットサービスに慣れ親しんだデジタルネイティブ「Z世代」であることを反映し、生成AIを「仕事で使いたい」は48.8%だった。将来は管理職以上になりたいと回答したのは66.6%で、3年連続で5割を超えた。一方で「役職にはつきたくない」と「その他」は計33.4%で、昨年の30.7%から増加するなど、二極化の傾向もみられた。「社長」になりたいは11.3%だった。