中秋節と中国経済

【寄稿】高橋孝治の中国「深層(真相)」拾い読み(第203回)

 『人民日報』2024年9月17日付1面に「文化活動が豊かで多様であれば、休日の市場も充実(文化活動豊富多様 節日市場供応充足)」という記事が掲載されました。毎年、中秋節にはいろいろなところに人が殺到し、この文化活動を通じて消費者市場は活力を持つことになる、としています。中秋節とは、中国式のお月見で、今年は9月17日でした。確かに、現在の中国は中秋節の連休で、どこも観光客でにぎわっています。しかし、それだけでなくこのような記事が掲載になったことから、中国当局自体も観光産業で経済を活性化させようとしているものと思われます。

●高橋孝治(たかはし・こうじ)
アジアビジネス連携協議会・実践アジア社長塾講師/大明法律事務所顧問。中国・北京にある中国政法大学博士課程修了(法学博士)。専門は中国法、台湾法。法律諮詢師(中国の国家資格「法律コンサル士」。初の外国人合格)、国会議員政策担当秘書有資格者。現在は、立教大学アジア地域研究所特任研究員、韓国・檀国大学校日本研究所海外研究諮問委員も務める。