福岡市に日本初「研究開発拠点」

新拠点「R&Dセンター」が入居するオフィスビル「福岡Kスクエア」

 半導体の後工程(組み立て・検査)分野の世界大手、米アムコー・テクノロジーは11月28日、国内初となる研究開発拠点を福岡市に開設すると発表した。国内拠点の要員を集約して研究開発力を高める。日本法人の「アムコー・テクノロジー・ジャパン」(ATJ、大分県臼杵市)が開設し、2025年4月に業務を開始する予定。投資額は最大10億円程度を見込んでいる。同日、ATJの川島知浩社長らが福岡県庁に服部誠太郎知事を訪ね、計画を説明した。
 新拠点「R&Dセンター」は、市地下鉄「中洲川端駅」(博多区)から徒歩3分に立地するオフィスビル「福岡Kスクエア」4階に開設。面積は1063平方メートルで、必要に応じて拡張を検討する。電子部品「パワーモジュール」やイメージセンサーといった、自動車向け半導体の後工程の先端技術や量産技術、材料に関する基礎開発などを手掛ける。韓国にある同社最大の研究開発拠点など海外との連携も図る。ATJは国内7カ所に工場を構える。このうち九州には福岡、熊本、大分に計4カ所あり、車載向けが主力という。