学習塾「英進館」が奨学金財団を設立

 学習塾「英進館」(福岡市)の筒井勝美会長(館長)、筒井俊英社長、持ち株会社英進館ホールディングス(同)は8月20日、大学生を対象に奨学金を支給する一般財団法人「英進館奨学金財団」を設立した。学業は優秀だが、経済的な理由で学費の負担が困難な学生を支援しようと、長年、筒井会長が温めてきた取り組み。中でも、高度な医学、理工系人材を支援し、医療技術、科学技術力、産業力の発展の促進につなげたい考え。
 理事長には筒井会長が就任し、同会長と筒井社長が1000万円を出資。事業内容は、奨学金の支給、奨学金に対する助言や指導、交流事業で、2025年度から奨学金を支給する予定。対象は九州大、熊本大、長崎大、鹿児島大の学生で、毎年各大学2人に年間48万円(月額4万円)を卒業まで支給する。返済義務はない。財源は、筒井会長から財団に移譲される英進館HD株式の配当や英進館からの寄付でまかなう。事務所は福岡市中央区今泉の英進館本館内。
 9月24日には、英進館本館2号館(福岡市中央区渡辺通)で設立総会、理事会、評議委員会が開催=写真=され、理事会で12議案、評議会で5議案が話し合われ、いずれも可決された。