帝人と連携し「木造住宅」販売

 住宅メーカーの「Lib Work(リブワーク)」(熊本県山鹿市)と帝人(東京)は12月12日、戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表した。第1弾として、帝人が企画・設計した木造住宅「LIVELY VILLA(ライブリーヴィラ)」シリーズを2025年1月からリブワークが販売する。使用する建築材は帝人が開発。通常の木材に比べて強度を2倍以上に高めたのが特徴で、居住空間を広く確保できる。
 帝人は、国産スギ材と炭素繊維を組み合わせた高機能繊維強化集成材を開発。リブワークが販売する「LIVELY VILLA Noki」は、屋根を支える構造材(垂木)に集成材を使用し、軒先に向かって3メートルの深い軒下を確保したデザインとなっている。人工林の4割以上を占めるが、強度不足で住宅向けでは使用が限られていたスギ材の有効活用にもつなげる。25年4月に福岡県糸島市と熊本県西原村にモデルハウスを開設するほか、工務店などと連携して販路を拡大し、30年までに全国で1000棟の販売を目指す。

「LIVELY VILLA Noki」のイメージ