「積文館書店」閉店で書店ゼロに

 福岡市中心部の「天神地下街」の積文館書店が8月14日に閉店し、半世紀近くの歴史に幕を下ろした。同書店は1976年の同地下街開業時に開業。閉店の理由は「賃貸借契約満了」としている。天神地下街では福岡金文堂が約11年前に閉店し、積文館書店の閉店で書店がゼロになった。
 積文館書店は市営地下鉄天神駅のすぐ近くで、同じ天神の新天町本店は営業を継続するという。かつて天神エリアは大型書店の出店が相次ぐ激戦区だったが、近年は書店を取り巻く環境は厳しさを増している。最近では2020年にソラリアステージの「メトロ書店」が閉店。21年にはイオンショッパーズ福岡店の「TSUTAYA」が閉店し、イムズの「紀伊国屋書店」も再開発に伴い閉店している。