台湾の同業最大手と「覚書」締結

覚書(MOU)締結式の様子

 シェアサイクル事業のチャリチャリ(福岡市、家本賢太郎社長)は10月8日、台湾全土で事業を展開する同業最大手の「YouBike(ユーバイク)、台北市」と戦略的提携に関する覚書(MOU)を締結したと発表した。ユーバイクは世界最大手の自転車製造メーカー「GIANT社」のグループ会社で、台湾内のステーション(ポート)数は約7500カ所、自転車の台数は約9万3000台に上る。自転車の整備方法や地方自治体・事業者との連携に関するノウハウを共有し、自転車を生かしたまちづくりの発展を目指す。
 またチャリチャリは、10月から熊本県菊陽町でサービスを開始した。電動アシスト自転車50台体制で稼働。同町や肥後銀行(熊本市)などの協力で13カ所のポートを設置した。同町では台湾積体電路製造(TSMC)の進出に伴う半導体産業の集積で渋滞が深刻化しており、シェアサイクルで公共交通を補完し渋滞の緩和を図る。同社は2018年に福岡でサービスを開始。名古屋市、東京、熊本市、福岡県久留米市、三重県桑名市、佐賀市、熊本県天草市に拡大し、約7900台の自転車と2300カ所以上のポートを展開している。

出発式(家本賢太郎社長、吉本孝寿菊陽町長、肥後銀行の前出洋氏)