「八代バイオマス発電所」稼働

八代バイオマス発電所
八代バイオマス発電所

中部電力(名古屋市、林欣吾社長)と東邦ガス(同、増田信之社長)、豊田通商子会社で再生エネルギー事業を手掛けるエネ・ビジョン(同、山口昌典社長)は6月17日、熊本県八代市のバイオマス発電所が営業運転を開始したと発表した。2022年4月に着工し、出力は県内最大規模の7万5000キロワット。建設費は非公表。
 3社が出資する事業会社「くまもと森林発電」(八代市)が運営を手掛ける。同社の出資比率は中部電力が49%、東邦ガスが37%、エネ・ビジョンが14%。発電所の敷地面積は約5万1000平方メートル。熊本県産の未利用間伐材を使用した木質ペレットなどを燃料とする。年間発電量は4億8000万キロワット時で、一般家庭約15万世帯分に相当し、九州電力に売電する。脱炭素化の流れを受け、中部電力など大手電力は風力やバイオマスなどの電源開発を加速している。