みずほ銀と「沖縄発新興」育成へ

丹羽琢己・みずほ銀行副頭取 (左)、ギル・グラノットマイヤーOIST首席副学長(右)

 沖縄科学技術大学院大(OIST、沖縄県恩納村)とみずほ銀行(東京)は3月4日、オープンイノベーションの創出に向けた連携推進に関する覚書を締結した。OISTの研究成果や技術とみずほ銀のネットワークを生かし、沖縄発スタートアップ(新興企業)の成長を後押しする。みずほ銀が同様の覚書を大学と結ぶのは初めて。
 連携内容は、OIST発イノベーション企業の成長支援▽教職員、学生を含めた起業家教育の推進—など。みずほ銀は会員制のスタートアップ支援組織「エムズサロン」(約4000社)を運営し、業界を代表する約60社が助言役を務めている。沖縄での新産業創出に向け、OISTの研究者と大企業との接点づくりや、起業前後の資金繰り支援の相談などに応じる。OISTは2011年に政府主導で設立され、学生の約8割を外国人が占める。