「シーガイア」米ファンドに再売却

シーガイア
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 ゲーム機大手のセガサミーホールディングス(HD、東京、里見治紀社長)は5月10日、宮崎市の大型リゾート施設「フェニックス・シーガイア・リゾート」を米投資ファンドに売却すると発表した。買収から約10年が経過し、事業再生に一定のめどが付いたと判断した。従業員1157人の雇用は維持し、施設名の変更予定はないという。
 31日付でフォートレス・インベストメント・グループに全株式を譲渡する一方、運営会社が新たに発行する株式を取得して議決権の20%を保有し、経営には関与を続ける。株式売却に伴い、2025年3月期に特別利益85億円を計上する。シーガイアは1993年に宮崎県などが出資する第三セクターが開業。投資額は約2000億円に上ったが、バブル崩壊で利用者が低迷。2001年に経営破綻し、投資会社による運営などを経て12年にセガサミーHDが子会社化。24年3月期決算の営業利益は2年連続で黒字だった。