「福岡西総合庁舎」建て替えへ
2024年07月05日
福岡県
福岡県は7月2日、西福岡県税事務所などが入居する福岡西総合庁舎(福岡市中央区)を建て替えると発表した。民間の資金や知見を活用して公共サービスを提供する官民パートナーシップ(PPP)を導入し、有効活用を図る。同日、開発を担う事業者の公募を開始した。地下鉄赤坂駅から徒歩3分の立地を生かした施設を想定し、2030年春の開業を目指す。
同庁舎は1984年に完成。地上6階、地下1階建てで、敷地面積は3562平方メートル。開発事業者に50〜70年貸し出し、借地料を年間1億1800万円以上に設定する。25年3月頃に優先交渉権者を決定し、28年の着工を目指す。同庁舎には県税事務所のほか、福岡農林事務所と福岡労働者支援事務所、県ママと女性の就業支援センターが入居している。福岡農林事務所は東区の県有地内に建設する複合施設、労働者支援施設などは千代合同庁舎(博多区)にそれぞれ移転し、県税事務所は中央区鳥飼に仮移転後、赤坂の新施設に入居する。
県は所有地の再開発を進めており、今春にはJR博多駅近くの福岡東総合庁舎跡地にオフィスビル「コネクトスクエア博多」が開業した。同ビルには博多県税事務所が入居している。