県有2施設の「命名権者」決定

県立ももち文化センター

 福岡県は7月16日、今春から公募していた県有施設4カ所のネーミングライツ(命名権)について、県立ももち文化センター(福岡市早良区)など2施設の命名権者と愛称が決まったと発表した。県有施設に命名権が導入されるのは初めて。いずれも契約期間は9月1日から2027年3月末まで。新たな財源を確保し、施設の整備費に充てる予定。
 県立ももち文化センターは、不動産業を手掛けるサワライズ(同市西区)が命名権を取得し、愛称は「SAWARAPIA(サワラピア)」となる。命名権料は年間720万円で、老朽化したピアノや椅子などの買い替え費用に充てる。春日市の県営春日公園(野球場、庭球場、球技場)は、オクゼン不動産(春日市)が命名権を取得。愛称は3施設とも同社名を冠し、それぞれ「ベースボールスタジアム」「テニスコート」「フットボールスタジアムとなる。命名権料は年間417万5000円で、公園内に休憩施設を整備する。一方、県立スポーツ科学情報センター(福岡市博多区)と県立総合プール(同)は応募がなかった。

県立ももち文化センター(左)と県営春日公園の野球場(右)