「中国は世界経済の動力源」
2025年01月29日
【寄稿】高橋孝治の中国「深層(真相)」拾い読み(第238回)
『人民日報』2025年1月27日付3面に「中国は世界経済成長のための動力源である(中国是世界経済増長的重要動力源)」という記事が掲載されました。これによれば、中国の2024年の輸出入総額は43兆8500億人民元、GDPは134兆9000億人民元に達し、新エネルギーによる自動車の年間生産台数は初めて1000万台を超えるなど、中国は世界経済成長の重要な動力源であり、中国経済の質の高い発展は世界経済の回復に強い勢いをもたらしているとしています。
『人民日報』は中国共産党の機関紙であり、中国にとって都合のいい記事しか掲載されないと言われています。中国経済は不調だと言われるものの、人口は多く、通常の消費だけでも非常に大きく、生活用品の輸出入だけも大きなものになります。そのため、やはり世界経済に与える影響は大きいものがあると言えるように思われます。
●高橋孝治(たかはし・こうじ)
アジアビジネス連携協議会・実践アジア社長塾講師/大明法律事務所顧問。中国・北京にある中国政法大学博士課程修了(法学博士)。専門は中国法、台湾法。法律諮詢師(中国の国家資格「法律コンサル士」。初の外国人合格)、国会議員政策担当秘書有資格者。現在は、立教大学アジア地域研究所特任研究員、韓国・檀国大学校日本研究所海外研究諮問委員も務める。