「自信と自立を堅持」習近平氏の本音

【寄稿】高橋孝治の中国「深層(真相)」拾い読み(第186回)

 『人民日報』2024年7月16日付1面に「『求是』雑誌が習近平総書記の重要文章を掲載――自信と自立を堅持しなければならない(《求是》雑志発表習近平総書記重要文章――必須堅持自信自立)」という記事を掲載しました。これによれば、同日に中国共産党中央委員会が発行した『求是』という雑誌に習近平・総書記が執筆した「自信と自立を堅持しなければならない(必須堅持自信自立)」が掲載になったということです。
 この文書は、制度に対する確固たる自信がなければ、改革を包括的に深化させる勇気を持つことは不可能であると指摘しているそうです。やはり、現在の中国は精神論に走っている面がありそうです。

●高橋孝治(たかはし・こうじ)アジアビジネス連携協議会・実践アジア社長塾講師/大明法律事務所顧問。中国・北京にある中国政法大学博士課程修了(法学博士)。専門は中国法、台湾法。法律諮詢師(中国の国家資格「法律コンサル士」。初の外国人合格)、国会議員政策担当秘書有資格者。現在は、立教大学アジア地域研究所特任研究員、韓国・檀国大学校日本研究所海外研究諮問委員も務める。