熊本・八代に「物流施設」検討
2024年06月13日
ESR
香港系の物流不動産大手ESR(東京)は6月12日、熊本県八代市の物流拠点構想の推進に向け、県・同市と覚書を締結した。同社の物流ネットワークと八代港などの物流機能を組み合わせ、九州とアジアをつなぐ拠点とする計画。スチュアート・ギブソン社長は「県南エリアでの投資額は今後10〜15年で10億ドル(約1570億円)規模になる可能性がある」とし、進出に意欲をみせた。
覚書には、八代港の利活用促進に向けた物流拠点の整備や企業誘致などについて検討していくことを盛り込んだ。八代港や九州新幹線の新八代駅、九州自動車道の八代インターチェンジ(IC)などの物流インフラを生かし、半導体世界大手のTSMC(台湾積体電路製造)進出で高まる半導体関連の需要を取り込む狙いもある。ESRは国内33カ所で物流施設を手掛けており、2022年12月には福岡県朝倉市で九州初の大型物流施設を竣工した。