「健康列車」が過疎地を走る

【寄稿】高橋孝治の中国「深層(真相)」拾い読み(第218回)

 『人民日報』2024年11月6日付11面に「健康列車が大涼山を進む(健康列車開進大涼山)」という記事が掲載になりました。記事では、山間部に位置する四川省涼山イ族自治州喜徳県尼波鎮は交通が不便で医療環境も限られていたため、近年、健康列車が走っていると記されています。健康列車とは「医療施設を列車の内部に用意して、医療過疎地を巡回するもの」とのことです。特に、喜徳県尼波鎮周辺に健康診断、診察、戸別訪問などのサービスを提供しているといいます。
中国は広大で各種サービスが均一に提供されることは難しいですが、このような方法でなら医療についてはある程度地域差という問題を解決できそうです。

●高橋孝治(たかはし・こうじ)
アジアビジネス連携協議会・実践アジア社長塾講師/大明法律事務所顧問。中国・北京にある中国政法大学博士課程修了(法学博士)。専門は中国法、台湾法。法律諮詢師(中国の国家資格「法律コンサル士」。初の外国人合格)、国会議員政策担当秘書有資格者。現在は、立教大学アジア地域研究所特任研究員、韓国・檀国大学校日本研究所海外研究諮問委員も務める。