公共交通の維持へ包括連携協定
2025年03月27日
JR九州と宮崎交通

JR九州宮崎支社(宮崎市)と宮崎交通(同市)は3月25日、公共交通の利用促進や輸送の最適化などに関する包括連携協定を結んだ。利用者の減少や運転手不足でバス路線の維持が厳しくなる中、バスと列車の乗り換え時の利便性を高めるなど、公共交通網の維持に向けた利用促進や利便性向上などに取り組む。
連携事項は、公共交通の利用促進▽利用者の利便性向上▽相互連携による輸送の最適化の3項目。具体的には、次世代移動サービス「MaaS(マース)」の利用機会を増やし、共通乗車券などを企画するほか、大型イベントの開催時など多客輸送での連携を目指す。ダイヤ改正時に列車とバスの接続を改善するほか、災害時には両社で情報を共有し、利用者向けの情報発信に取り組む。
JR九州の同様の連携協定は、昨年9月の大分バス(大分市)、今年2月の福岡県粕屋町や西日本鉄道(福岡市)に次いで3例目となる。