「九州MaaS」8月からスタート

 スマートフォンアプリを利用した次世代移動サービス「九州MaaS(マース)」が8月1日にスタートした。九州7県や経済団体のほか、鉄道やバス、タクシー、航空、フェリーなど約100社・団体が参加。国内最大級の広域交通プロットフォームで、県境や事業者の垣根を越えた電子チケットを販売する。一般社団法人「九州MaaS協議会」(福岡市)が運営を担う。
 九州マースは、トヨタグループが運営するスマホアプリ「my route(マイルート)」から利用できる。各事業者の既存の電子チケットに加え、新たに15種類を用意。取り扱いチケットは約100種類に上る。複数県をまたぐ広域チケットは、「西肥バス・させぼバス・松浦鉄道1 日乗車券」(長崎・佐賀エリア)、南国交通のバスと肥薩おれんじ鉄道が3日間乗り放題の「NORTH SATSUMA GREAT PASS」(熊本・鹿児島エリア)など。今後も広域チケットを順次、販売する予定。9月1日には、インバウンド(訪日外国人客)向けにJR九州の在来線・新幹線と九州内の路線・高速バスが乗り放題となる電子チケットを発売予定。