「船舶事業」2月末で廃止
2025年01月28日
JR九州高速船

JR九州(福岡市)は1月27日、子会社のJR九州高速船(同市)の船舶事業を2月28日付で廃止すると発表した。博多港と韓国・釜山を結ぶ高速船「クイーンビートル」の浸水隠蔽(いんぺい)問題を受け、昨年12月に船舶事業からの撤退を発表していた。今後は会社を清算し、従業員は原則としてJR九州グループ内で雇用する。
船舶事業のうち、沖ノ島(福岡県宗像市)の遊覧事業などが対象となる「旅客不定期航路事業」の廃止届を27日付で九州運輸局に提出した。日韓航路が該当する「対外旅客定期航路事業」と、博多—門司、長崎など国内の「人の運送をする内航不定期航路事業」については、2月28日以降に廃止届を提出する。福岡海上保安部が船舶安全法違反などの疑いで捜査を進めており、対応が完了した後に会社を清算する。約57億円で建造されたクイーンビートルについては、所有権を持つリース元の会社から買い取る方針で、今後売却先を探すとしている。