飯塚市の後発薬「新工場」完成

 ジェネリック医薬品(後発薬)最大手の沢井製薬(大阪市、木村元彦社長)が福岡県飯塚市の第二九州工場で建設中だった新工場が完成し、8月1日に竣工式が開かれた。年内をめどに製品の出荷を始める予定。後発薬は供給不足が課題となっており、新工場の稼働で安定供給につなげる。
 新工場は7階建てで、延べ床面積は約3万500平方メートル。糖尿病や高血圧といった生活習慣病用など幅広い種類の医薬品を生産する。最新のシステムを導入し、生産能力は年間20億錠。さらに設備を増強し、2026年度までに年間35億錠とする計画で、第二九州工場全体の生産能力は61億錠となる。従業員は25年度に330人、27年までに490人とする計画で、地元からの新規雇用も進める。投資総額は約450億円。