九州の「半導体」産官学組織に参画

三菱UFJ銀行
三菱UFJ銀行

 三菱UFJ銀行(東京、半沢淳一頭取)は6月20日、九州の半導体産業の底上げを目指す産官学組織「九州半導体人材育成等コンソーシアム」に5月8日付で参画したと発表した。民間金融機関の参加は同行が初めて。九州ではTSMC(台湾積体電路製造)の熊本進出を機に半導体産業が集積。国内外に持つ金融ネットワークを活用し、コンソーシアムが進める半導体産業の人材育成やサプライチェーン(供給網)強化に貢献する。
 同行は2022年11月、次世代半導体の国産化を目指すラピダス(北海道千歳市)に出資。今年4月には東京の本部に専門組織「半導体バリューチェーン推進室」を新設し、半導体産業に特化した融資などに取り組む体制を整えている。
 一方、西日本シティ銀行(福岡市)などを傘下に持つ西日本フィナンシャルホールディングス(HD、同市)の村上英之社長は20日、同コンソーシアムに参画する方針を明らかにした。同コンソーシアムは2022年3月に発足。今年3月末時点で、半導体関連産業や行政機関、大学など109機関が参加している。