「脱炭素・EV化」で連携協定

 福岡県は7月30日、投資ファンド運営の「ドーガン」(福岡市、森大介社長)と自動車分野での協力に関する連携協定を結んだ。ドーガンは、九州の脱炭素化事業に投融資する「MGXファンド」を23日付で設立。ファンドの規模は10億円超で、存続期間は10年。県は「電動車の開発・生産拠点」構想を掲げており、投資先の紹介などで支援する。
 MGXファンドには福岡銀行(福岡市)、西日本シティ銀行(同)、北九州銀行(北九州市)のほか、第一交通産業(同)や正興電機製作所(福岡市)などが出資。投資先は幅広く想定している。県は、電気自動車(EV)の部品開発・製造に取り組む地場企業などの情報を提供するほか、実証実験に協力できる自治体を紹介する。600社超が集積する北部九州の自動車産業のEV化を促し、先端技術の拠点化につなげる。